変形性股関節症と診断され、手術を勧められた際に重要視するポイント

柏市の某病院の整形外科で変形性股関節症と診断され、人工関節の手術を勧められましたが…

知人からの相談です。

 

柏市のA総合病院の整形外科で変形性股関節症と診断され、左右両方の人工関節の手術を勧められたそうです。

入院期間は3週間くらいだそうです。

 

セカンドオピニオンも考えた様ですが、コロナもあり仕事もされているので近い病院がいいため、A総合病院で手術を受けて大丈夫か悩んでおられます。

 

A総合病院の評判はどうですか?主治医は◯◯先生だそうです。

他の病院に行ってみた方がいいですか?その場合は病院名と先生の名前が分かれば教えて頂けますか?

 

(個人または施設が特定されぬよう、一部文章を変えております)

 

・・・というご相談を受けました。

人工関節手術は、医師の技術よりも◯◯の△△△△が大事!

変形性股関節症に対する人工関節の手術は、医師の技量に差はほとんどありません。

 

 

術前の状態があまりにひどい場合の手術だとすれば、技術や経験値の差は多少影響します。

 

 

ちなみに、人工関節の手術といえば、変形性股関節症の他に、変形性膝関節症に対して行う場合も多いです。

 

 

変形性膝関節症に対する人工関節の手術は、股関節よりも医師の技術格差はほとんど影響受けません。

(その理由については、また機会を改めてお伝えします)

 

 

話を戻しますが、、、

変形性股関節症で人工関節の手術を受ける際にとても大事なことは、【術後のリハビリ】です!

 

 

特に術後1ヶ月はとっても大事な時期で、その期間にちゃんとしたリハビリを受けたかどうかで、それ以降の予後がかなり変わります。

 

 

非常に残念ながら、その大事な期間に適切なリハビリを受けられず(または術後すぐに退院してリハビリを受けていない)、術後1年・2年たっても、関節の動きが硬いままで不自由されている方を沢山診てきました。。。

 

 

退院後の通院リハビリも大事です!

手術後、入院中のリハビリが充実している他にも大事なことがあります。

 

 

それは、退院後も通院リハビリがあるかどうかです。

 

 

大きな病院だと、入院中はリハビリを受けられても、退院後は患者任せにする病院も少なくありません。

 

 

その観点でいうと、僕は、このA総合病院について詳しいところまでは分かりませんでした。

 

 

ただ近年、大幅に人員を増やしているようなので、実際にリハビリを担当する理学療法士間の技術格差は、ある程度あると思います。

 

・・・そうお答えしました。

 

 

それに加えて、 

診察時に退院後のことも含めて、ちゃんとリハビリが受けられるか、主治医に聞いた方が良いでしょう。

 

・・・とお伝えしました。

 

 

 

 

もしも、その質問に医師がちゃんと答えられない場合、医師と理学療法士の連携が取れていない可能性が考えられます…

 

手術半分、リハビリ半分

「手術半分、リハビリ半分」

これは僕の恩師(医師)が、よく患者さんに伝えていた言葉です。

 

 

残念ながら、手術さえうまくやれば良いと、リハビリ(理学療法士)を軽視する医師が少なくありません。

 

 

自分の仕事(手術)だけやって、あとは患者任せ・・・

そんな医師がこの世の中になんと多いことか・・・

 

 

僕は病院勤務時代、恩師のこの言葉を聞いたり、普段から僕ら理学療法士のことを大切に考えてくれていることに感謝していました。

 

 

独立開業して改めて、この言葉の深さを実感しています。

 

 

手術をしたらすぐよくなるわけではなく、その後のリハビリも合わせてしっかり頑張ることで、人間の体は回復していきます。

 

 

このコラムで、人工関節の手術を受ける方の不安が少しでも楽になれば幸いです。

 

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